私がザンビアに着任する前の漠然とザンビアを知っているだけの時、テレビ東京の「世界ナゼそこに?日本人」という番組が好きで、よく見ていました。
もしかすると再放送の時だったのかもしれませんが、山元香代子先生(宮崎県出身)がザンビアの村で充分な医療を受けることができない村人を懸命に救う活動を拝見しました。
ザンビアの医療活動費のために1年の半分くらい日本で働かれて、残りの期間はザンビアでの医療活動、それを毎年繰り返され、私費を投じて村人を救っている姿や、ザンビアで活動されることになったきっかけのお話に心が揺さぶられ、食い入るように見ました。
山元先生の番組を見た後、私も偶然にもザンビアで活動をさせていただくこととなり、ザンビアの医療の格差を目の当たりにしました。
首都のルサカや鉱山があるンドラ、観光の首都といわれるリビングストンなどには大きな病院がありますが、小さな診療所すら無い村が多く、大きな病院があったとしても、有料診療でお金を出して治療を受けることができる方が優先で、治療費を捻出できない方は無料診療に朝早くから並び、いつ診てもらえるのか、わからない状況・・・
ザンビアの辺地巡回診療を行う山元先生は、大学卒業後に医師として初めて勤務された椎葉村で、冬のある日、おばあさんの様子がおかしいと連絡を受け駆けつける途中、大雪で車も通行できなくなり歩いて駆けつけると、おばあさんはすでに冷たくなられていたそうです。
診療すると背中に大火傷を負っていて、帰郷されるお孫さんのためにお風呂を沸かそうとして着物に火が燃え移ったとのことでしたが、家の方の迷惑をかけまいと痛みを我慢しながら亡くなられたとのことでした。
「世の中には家族のために必死に働き、歯を食いしばって懸命にいきている人々が沢山いる。だから日本はこんなに豊かになった。懸命に生きている人々が少しでも幸せになれるように医師として役に立ちたい」と椎葉村のこの経験が医師としての原点になられたそうです。
ザンビアでのご活動は11年目を迎えられました。
「どの国でも人々の笑顔の価値は同じはず。」-ザンビアの辺地医療を支援する会のパンフレットより-
ザンビアの辺地医療を支援する会
テレビ宮崎
テレ東プラス
世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波乱万丈伝〜
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